Transreportは、人々が公共交通機関をより快適に利用できるよう支援しています。
当社の主力製品はPassenger Assistanceアプリです。私たちは、ユーザーの多様なニーズに対応し、世界で最も利用しやすいデジタル製品のひとつであると自負しております。
端的に言うと、視覚障害者、自閉症者、車椅子使用者、または一時的な負傷者等、障害の種類に関係なく、人々が電車での旅行を計画し、迅速で簡単に支援を手配できるアプリを構築しました。
私はワーウィック大学在学中の2016年にTransreport社を設立しました。きっかけは、電車で障害を持つ乗客と会話をしたことです。この紳士が旅行中に経験した問題について数分間話しを聞き、障害者が公共交通機関での旅行を考える度に直面する困難と不安に私は目を開かされました。
翌週末に、コベントリーの自宅ガレージで試作品を作成しました。それから数週間、私はこのアイデアを障害者ユーザーで構成される「アクセシビリティ委員会」に提示しました。
4年間の開発期間を経て、アプリを昨年5月にリリースし、2万7000人がアプリをダウンロードしました。
アプリが進展する最も重要な方法のひとつは、デジタルアクセシビリティ基準の担い手となるための道程です。
私たちの進展は2度の投資によって支持され、直近の投資は2022年4月に行われました。私たちの投資家、特にBlackfinch社とPraetura Ventures社の支援と使命への取組みに、とても感謝しています
私たちのチームは成長し、Passenger Assistanceを日々向上させられるようになりました。現在では、車椅子スペースのリクエストといった、障害者の方々から要望のあった新機能も追加され、当社チームはアプリをできる限り便利にするために懸命に取り組んでいます。
近い将来、私たちが本当に期待していることのひとつに、ウェブアプリのリリースがあります。当社は今年後半にこのサービスの開始を予定しており、これにより当社のサービスがさらに利用しやすくなると確信しています。モバイルアプリよりもデスクトップを利用したい人がいることを私たちは理解しています。
場合により、アクセシビリティニーズに対してノートパソコンやコンピュータ画面の方が使いやすいことがありますし、スマートフォンは手先が不自由な人にとっては問題になることもあります。もうひとつの課題は、障害者は一般的に貧困になる可能性が高く、誰もがスマートフォンを契約できるとは限らない、ということです。ですから、ウェブアプリを作成するのは、私たちが以前から考えていたことです。
また、ユーザーが受けた支援を評価する等、Passenger Assistanceの経験にユーザー主導の要素を導入することも取り組んでいます。Passenger Assistanceに、「電車駅のトリップアドバイザー 」のような機能を付加していきたいです。
当社ビジネスの全体目標は、アクセシビリティをめぐる状況を変える一翼を担うことです。殆どの人が、アクセシビリティは他人のためにあると思い込んでいます。実際はそうではありません。アクセシビリティはすべての人に係る問題なんです。